【2020年3月期】オリックスは買いなのか。決算資料から今後を分析

オリックスは買いなのか 日本株

個人投資家に人気のオリックスですが、2020年3月期の決算資料から、今は買いなにか、今後はどうなるのか分析してみました。

高配当かつ優待のカタログギフトまでついてくる株主還元に意欲的な会社のため、個人投資家に大人気の銘柄です。

しかし、コロナの影響で直近の業績はかなり厳しいものになるという会社予想も出ています。

公式の会社予想は出ていませんが、決算資料には収束時期によって800~2000億円程度の純利益になることが記載されていました。

収束しない場合、来期の純利益がかなり厳しいものになりそうですが、そんなオリックス株は買いなのか、複数の決算資料から分析していきます。

オリックスの事業内容

オリックスの事業内容は「多角的金融サービス業」というもので、幅広く金融サービスを手掛けています。

多角的金融サービス業の中でもリース事業から始まった会社なのでリースの分野は幅広く手がけられており、今となってはかなり多くの事業ポートフォリオで構成されています。

現在の事業内容は大きく見ていくと

  • 法人金融
  • メンテンナンスリース
  • 不動産
  • 事業投資
  • リテール
  • 海外事業

の6つのセグメントで形成されています。

特にリース事業は創業以来続く事業で力を入れている事業になります。

リース事業の中でも「金融」と「モノ(物件)」の2つにわかれ、多角的な分野に事業を広げています。

金融

  • 融資
  • 投資
  • 生命保険
  • 銀行
  • 資産運用

金融だけでも多角的に事業を広げています。

モノ(物件)

  • 自動車関連
  • 不動産
  • 環境エネルギー

モノ(物件)に関する事業も幅広いですね。

リースは代表的な稼ぎ頭ですが、これ以外にも多くの事業をオリックスは手掛けており、収益の柱が数多くあることがわかります。

新たな事業にもどんどん進出しているので、今後も収益の柱は増え続けることが予想されます。

決算資料から読み解くオリックスの業績

オリックスの直近の2020年3月期の業績はこのようになっています。

営業収益営業利益当期純利益
2020年3月期2,280,329△6.3269,681△18.1302,700△6.5
2019年3月期 2,434,864△14.9329,438△2.0323,7453.4

営業収益、営業利益、当期純利益がすべて前年度比マイナスという結果になっています。

マイナスになった原因として、営業収益に関しては商品と不動産の売上が減少したことが原因のようです。

また、当期純利益に関しては投資関連と関連会社の清算でプラスになったものの、前年度の繰延税金負債の取崩しによる法人税等の減少等があり、前期比マイナスという結果になったようです。

繰延税金負債とは税金の後払いのようなもので、昨年度の税金を今年度払うようなものです。

その他、コロナウイルスの影響で特損が150~200億円出ています。

これ以外にも影響を受ける事業がありますが、期ズレの影響なのでまだ影響が出ていない事業があります。

直近5年間の業績

直近5年間のオリックスの業績を見ていきます。

オリックスの売上推移

オリックスの売上は2018年をピークに鈍化しています。

売上は利益の源泉になるので、減っているのは気になりますね。

オリックスの利益推移

最終的な儲けである利益は、売上の現象の割にはあまり減っていないように思えます。

1株あたりの儲けであるEPSに関しては2019年が最高で今年はやや鈍化しましたが、問題にするほど減ってはいないように思います。

ただ、コロナウイルスの影響に関してはこれから出てくることが予想されるので、楽観はできないですね。

事業セグメントごとの業績

オリックスの2020年3月期、事業セグメントごとの業績は以下のとおりです。

(億円)利益前期比
法人金融サービス146▲109
メンテンナスリース337▲51
不動産769▲124
事業投資557175
リテール804▲38
海外1,564310
合計4,177163

セグメント全体を通すと前期比でプラスの結果となっています。

ただ、全体を見ると6セクターの内、4セクターで前年比マイナスというのが気になるところではあります。

法人金融サービスは法人向け定期保険の販売停止により大幅な減益となっています。販売停止となると回復には時間がかかりそうに見えますね。

メンテナンスリースに関しては増収したものの、サービス向上のための販売管理費の増加により、減益という結果になりました。

サービス向上のための減益であることと、増収であることもあり、今の所問題はなさそうです。

事業投資に関しては好調ですが、コロナの影響が出てくるのが2021年3月期からとまだ予断を許さない状況となっています。

コロナウイルスの事業への影響

一番気になるのがコロナウイルスの事業への影響だと思います。

今回の2020年3月期決算の中に折り込まれているコロナ影響は株式市場などのマーケット変動の影響と、運営施設の稼働率低下の影響の2つで約150~200億円の特損が計上されています。

さらに、一番影響を受けていそうな航空機リースや空港コンセッション事業に関しては期ズレなどがあり決算には反映されていません。

空港コンセッション事業に関しては3ヶ月のズレがあるようなので、次の決算に反映されるものと思います。

また、航空機リース事業に関しては来期の2021年3月期に反映のため、結果がわかるまで先は長そうです。

コロナの影響はすべて決算に反映されたわけではないので、不確定要素はまだ多く残っている印象です。

直近の影響として、イベントのキャンセル、宿泊施設の稼働率低下、リースやテナントの支払猶予の要請など多くの影響が出ており、オリックスとしては回復に時間を要すると予測しています。

かなり厳しい状況がしばらく続きそうです。

来期の業績予測

オリックスの来期の業績予想は非開示となっていますが、コロナの状況によってある程度の見通しては立てているようです。

収束時期純利益
第3四半期末まで(2020/12/31)1,800億円~2,000億円前後
収束せず800億円~1,200億円前後

予想最高額の2,000億円の場合は1株益EPSは約150円、最低額の800億円の場合は約60円となります。

PER10倍の場合、株価は600~1,500円のレンジの間になります。コロナが来年まで継続した場合の株価の底値は600円くらいを見ておくといいかもしれません。

ちなみに、PER10倍というのは2020年7月6日時点でのPERが8倍程度であることから判断しています。

業績の見通しがたつともう少しPERは高くなるかもしれませんね。

オリックスは株主還元に積極的

ここまで業績を見てきましたが、オリックスは株主還元に積極的であり、これまで増配傾向でした。

優待と高い配当利回りから個人投資家に大人気の銘柄です。

そんなオリックスの配当について見ていきます。

配当の状況

オリックスはこれまで配当性向30%前後で推移してきました。

オリックスの配当状況

気になるのはこの配当が続くのかどうか、ということです。

オリックスの決算発表によると、配当性向は2021年3月期に限り50%まで引き上げられるそうです。

また、中間配当の35円はすでに決定しているので、残りの額が業績によってどのように変動するのかが気になるところです。

業績の見通しは出ていませんが、コロナの収束時期によってある程度の純利益予想は出されています。

今期コロナが継続した場合の最低800億円から、第3四半期までに収束した場合の最高2,000億円の会社予想からEPSは60~150円です。

つまり、配当性向50%の場合、今期の配当は30~75円ということになります。

来期は減配になる可能がかなり高いということがわかります。

コロナの収束がいつになるかで、今後の配当金額も変わることになるので、状況を中止する必要がありそうです。

ただ、会社としてはコロナが収束した後には純利益5,000億円を目指す姿勢を持っているので、長期的には増配を期待できると考えています。

ちなみに、純利益5,000億円の場合EPSは約377円なので、配当性向30%の場合は配当が113円になります。

オリックスがコロナ後、しっかりと立て直せた場合は高配当株としてかなり期待できそうです。

株主優待

オリックスの株主優待で人気なのが「ふるさと優待」です。

100株以上保有でもらえる優待で、3年以上の保有で優待がグレードアップします。

出典:オリックス ふるさと優待

美味しそうですね。

毎年カタログギフトと配当金がもらえるので実質の利回りはかなり高くなります。

カタログギフトの内容はホームページに記載されているので興味のある人は確認してみてください。

>>オリックス ふるさと優待

オリックスは買いなのか

オリックスの状況を確認してみましたが、オリックスは買いなのでしょうか。

結論から言うと、100株だけならありだが、大きく投資するにはまだ早い。

と私は考えています。

理由として、コロナの影響がどれだけ続くか全然わからないことが中心です。

アメリカや日本でも収束がまだまだ見えない中、先行きがまだまだ不透明です。来年以降も続くとなると、長期的に株価が低迷することが考えられます。

また、配当性向50%としても、今期の大幅減配リスクはあります。

配当目的で買うにはまだ様子見の段階だと思います。

ただ、優待のカタログギフトは保有年数によってもらえるものが変わるので、100株だけなら持っていてもいいのではないかと思います。

長期的に見れば業績は回復するでしょうし、それがいつになるかわかりません。長期的に持つ分にはありだと思います。

コロナの影響も永遠に続くわけではないですが、焦って投資する必要はないと私は考えています。

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