【レーザーテック】業績も株価が絶好調な理由を分析!今後は懸念も?

レーザーテックの分析 日本株

2020年8月時点で業績も株価も絶好調なレーザーテックですが、なぜ業績が好調なのか分析してみました。

また、今後も驚異的な成長を維持できるのかが気になるポイントかと思います。

結論から言うと、まだ数年は問題なく成長できそうだが競合が現れると成長を維持できなくなる可能性がある、というのが私の予想です。

売上、利益ともに20%以上の驚異的な成長をとげているレーザーテックの現状と今後についてみていきます。

レーザーテックの業績推移

レーザーテックの業績推移です。

売上、純利益ともに素晴らしい伸び方ですね。特に最近は伸び率が凄まじいです。直近の2020年6月期決算では売上が前年比48%増、純利益が92%増と驚異的な数字の伸びです。

さらに来期予想も今期以上の伸びとなっています。

年度売上高営業利益純利益1株益(円)
16. 615,2914,4283,22738.8
17. 617,3694,9603,55439.4
18. 621,2525,6854,36648.4
19. 628,7697,9415,93365.8
20. 642,57215,06210,823120.02
21. 6(予想)57,00017,00012,500138.61
レーザーテックの業績推移

コロナの影響もあり保守的なところもあると思いますが、それでも来期も増収増益の予想でかなり好調であることがわかりますね。

そんな驚異的な伸びもあり、株価は2017年頃からかなり大きな伸びを見せています。

レーザーテックのチャート

2017年の1月から10倍以上株価が伸びています。テンバガーというやつですね。

あのとき持っていれば、なんて私も思ってしまいましたが結果論なので今更どうにもなりません。次のこういったテンバガー銘柄を見つけられるようにレーザーテックの企業としての特徴を見ていきます。

半導体検査装置というニッチな市場での強み

急成長をしているレーザーテックですが、「半導体検査装置」で大きな稼ぎを得ています。

身近で使っているスマホやパソコン、テレビなどの家電製品を含め、ほとんどの電子機器には半導体が使用されており、レーザーテックはその半導体を作る過程で欠陥がないか調べる装置を開発から販売までしています。

半導体は市場規模は世界で5000億ドルほどあるとも言われており、かなり規模のでかい市場です。その巨大市場の検査装置というかなりニッチなところを攻めることで大きな利益をあげているというわけです。

また、半導体マスク関連の検査装置では世界シェア8割、マスクの材料のマスクブランクスの欠陥検査装置では世界シェア100%という圧倒的なシェアを誇っています。

超高精度な半導体検査装置を販売

レーザーテックの強みは高性能な半導体検査装置にあります。

事業の主張セグメントなので当然といえば当然ですが、その性能は素晴らしく、半導体の欠陥を1nmまで検知することが可能ということです。

1nmといってもピンときませんよね。

まず、1nmは1mの10億分の1のサイズです。これだけでも十分に小さいところまで検知できることがわかりますね。

具体的なサイズでいうと、DNAの螺旋構造が2nmだそうです。つまり、レーザーテックの検査装置はDNAの大きさまで見ることができるということですね。

もはや人間の目では到底検知できないような欠陥を検知することができます。

半導体は技術の進歩で年々サイズが小さくなっています。そんな技術の進歩に検査装置も対応する必要がありますが、レーザーテックの検査装置はそういった分野でシェアを持っているというわけです。

飛行機や鉄道を動かす半導体に不備があったりしたら人命にもかかわりますからね。

検査装置といっても、とても重要なもになります。

巨大な半導体市場のニッチな分野を攻める

レーザーテックの強みは半導体という巨大市場の検査装置というニッチな分野を攻めていることです。

世界規模では5000億ドルほどの規模があり、日本国内だけでも約4兆円の市場規模があると言われています。

つまり、それだけの多くの半導体が世界で生産されており、生産された半導体の検査が行われているということになります。

レーザーテックの中長期計画の説明にも以下のような説明がありました。

戦略とターゲット・マーケット

  1. 検査・計測に対する技術的要求が高く、当社が差別化を 図れるマーケット
  2. 検査・計測に価値を認めてくれるマーケット
  3. 将来、投資してくれるポテンシャルのあるマーケット

差別化としては検査装置というニッチなジャンルで大手が参入しにくいところを狙っています。また、技術力も売上やシェアから申し分ないことが予想できます。

また、半導体市場は今後も5Gやクラウドの普及で投資額が増えていくジャンルと予想できることから戦略としては間違っていないと思われます。

このような巨大市場のニッチなジャンルで攻めていることがレーザーテックの強みです。

今後も拡大し続ける予想の半導体市場

IoTやDXなんてワードを聞くことが最近増えてきたと思います。

IT化の流れは世界のトレンドでもあり、日常のあらゆるところで今後はITを目にするようになると思います。

ITには半導体が欠かせません。つまり、レーザーテックのビジネスチャンスは今後も増えていくことが予想されます。マーケット・トレンドのデータとして、レーザーテックの決算資料に以下のようなものがありました。

モバイル・5G/IoTデータセンターAIオートモーティブ
5G 普及率:48%(2025年)
5G 投資割合:80%(2020~2025年)
33 ZB(2018年)

175 ZB(2025年)
AIでの仕事代用:49%
(2025~2035年頃)
EV, PHV普及率:20~30%(2030年)
自動運転搭載率:17%以上(2030年)

こういった分野で今後も半導体のシェアが伸びていくことが予想されています。

半導体市場は今後も拡大が続くので市場としては特に懸念はなさそうですね。

レーザーテックの業績と株価が上昇している理由

レーザーテックの業績と株価が上昇している理由ですが、株価に関しては単純に凄まじい勢いで業績が伸びているので、それに伴って一緒に株価も伸びているというのが理由です。

業績が近年に急激に伸びている理由に関しては、中長期計画の「Phase3」をうまく実現できたことにあると考えられます。

出典:レーザーテック 2020年6月期 決算説明会プレゼンテーション資料

2018年より売上を拡大するフェーズに入っています。

立ち上げた新規事業という実りを回収する時期ですね。新規事業がうまくいったようで、決算の数字に爆発的な売上の伸びとして現れています。

また、2018年からはEUV関連の新規事業も売上に入るようになっています。

出典:レーザーテック 2020年6月期 決算説明会プレゼンテーション資料

半導体と言っても幅広い分野なので検査装置として新領域を増やしていくことで今後も売上の拡大が期待されます。

数年後に独占的な立ち位置を維持できるかが転換ポイント

レーザーテックの半導体検査装置というニッチなジャンルで圧倒的シェアを誇ることで大きく成長してきました。

今後もしばらくは圧倒的なシェアと驚異的な伸びを継続できるかと思います。

ただ、独占状態という有利なポジションが永続的に続くとは考えづらく、今後競合他社が参入してきた場合に現在の立ち位置を維持できるかが今後の業績に影響するものと思われます。

似たような性能の他企業の参入があると価格競争になる可能性もあるので、市場のシェア状況を見ていくことが大切になると私は考えています。

直近でレーザーテックの立ち位置が危なくなることはないですが、数年後に競合が出てこないかが今の立ち位置を維持できるかのポイントになりそうですね。

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