【KDDI】中長期計画を達成できるなら株価も上昇?高配当株の今後を分析

KDDI 中長期計画を達成できるなら株価も上昇? 日本株

KDDIは通信インフラ企業の1角でありながら営業利益率が約20%もあり、さらに現在18期連続増配中という株主還元にも積極的な会社です。

しかも、2025年3月期は2019年3月期のEPSの1.5倍を目標に掲げています。

5Gなどの流れもあり、勢いに乗っているKDDIについて見ていきます。

KDDIの直近の業績推移

KDDIの直近の業績推移はこのようになっています。

百万円

年度売上高営業利益純利益1株益(円)
16. 34,466,135833,358494,465197.6
17. 34,748,259912,976546,658221.7
18. 35,041,978962,793572,528235.5
19. 35,080,3531,013,729617,669259.1
20. 35,237,2211,025,237639,767275.7
KDDIの業績推移

KDDIの直近5年間の業績は売上、利益ともに少しづつ上昇しており、順調であることがわかりますね。1株益のEPSも右肩上がりです。

2020年3月の決算から営業利益率は約19.5%とかなり利益率もいいことがわかります。また、ROEも14.9%とかなり資本効率もいい経営です。

通信インフラを支える企業でありながら、なかなか素晴らしい業績ですね。

2021年3月期の業績予想は

  • 売上高・・・5,250,000百万円
  • 営業利益・・・1,030,000百万円
  • 当期純利益・・・640,000百万円

となっています。コロナの影響もあり控えめな予想ですが、それでも増収増益予想なので今後の経営も安定感を持ってすすめてくれそうです。

ちなみに、この来期予想が達成されると20期連続増益となるようです。

20年以上連続で増益の企業というのはほとんどないので、勢いのある企業だということがわかります。

配当金に関しても連続増配中

KDDIは高配当株としても有名です。数年前まではそうでもなかったのですが、度重なる連続増配により高配当銘柄となりました。

KDDIのIRページにも記載がありますが18期連続増配当という記録を持っており、今も継続中です。

KDDIの配当金推移
出典:KDDI 配当情報

2020年9月4日時点の株価は2975円で配当利回りは4.07%となっています。かなり利回りはいいですね。

KDDIは配当方針は以下のようになっています。

KDDIは、2002年度より18期連続の増配を実現しています。「配当性向40%超」と「利益成長に伴うEPS (注1) 成長」の相乗効果により、今後も、持続的な増配を目指します。

注1)EPS (Earnings per Share): 1株当たり当期利益

KDDI 配当情報

KDDIの来期EPS予想は278.27円なので配当性向は現在43.1%です。配当性向40%超をギリギリ満たしている状態ですが、今後のEPSの伸び次第では持続的に増配を行うともあるので、さらなる増配も期待されます。

KDDIの事業内容

KDDIは以前までは4セグメントにわかれていましたが、現在は以下の2つのセグメントに統一されました。

  • パーソナルセグメント
  • ビジネスセグメント

パーソナルセグメント

パーソナルセグメントはその名の通り個人向けのセグメントで、代表的なものでは「au」ブランドがあります。

スマートフォンや携帯事業が中心になりますが、以下のような事業を展開しています。

  • 通信サービス
  • コマース
  • 金融
  • エネルギー
  • エンターテインメント
  • 教育等のライフデザインサービス

スマートフォンを中心として、au PAYを使った金融サービスの展開を行うことで金融サービスの統合的提供を推し進めたり、教育分野や電気などのエネルギー分野にも事業を広げています。

スマートフォンなどの通信事業を中心にパーソナルセグメントは徐々に拡大をしています。

ビジネスセグメント

ビジネスセグメントは法人向けのセグメントです。

主に通信を利用したIoT基盤の提供や自動車メーカーとの自動運転の共同開発、スタートアップ企業との新たな事業創出なんかも行っています。

特にIoT基盤は多くの場所で必要とされるので工場間の通信プラットフォームや自動運転の通信基盤としては必要不可欠な部分となります。

中長期計画が達成できれば株価も上昇期待

KDDIはこれだけ大きな会社になり、最近の業績の伸びは数%にとどまっていますが、実は中期経営計画ではかなり強気な計画を出しています。

現在出ているのは2020年3月期~2022年3月期の3ヵ年計画ですが、以下の7つの分野に力を入れていくようです。

  1. 5G時代に向けたイノベーションの創出
  2. 通信とライフデザインの融合
  3. グローバル事業のさらなる拡大
  4. ビッグデータの活用
  5. 金融事業の拡大
  6. グループとしての成長
  7. サステナビリティ

5Gは最近良く聞くようになった言葉ですが、まだまだ実用には至っていません。ただ、自動運転や遠隔医療、スポーツ分野の中継方法まで5Gがあれば大きく進歩すると言われており、そのインフラを担うことはとても重要なことになります。

一番力を入れる通信分野ですね。

通信とライフデザインの融合として、通信を中心として、コマースや金融などで大きな収益増加を目指しています。

最近はau PAYが使える場所も増えてきましたが、KDDIが力を入れている分野ということも理由の1つですね。

このライフデザイン領域で2022年3月期に1.5兆円の売上を目標に掲げています。

KDDI ライフデザイン領域の目標
出典:KDDI 中期経営計画 (2020年3月期~2022年3月期の3ヵ年計画)

また、パートナー企業とのリカーリングビジネスでも1兆円の売上を目指しているようです。

KDDI リカーリングビジネスの目標
出典:KDDI 中期経営計画 (2020年3月期~2022年3月期の3ヵ年計画)

リカーリングビジネスとは売り切りではなく、継続的に課金してもらえるようなビジネスのことを指します。サブスクリプションモデルや、手数料ビシネスなんかがこういったモデルに当てはまるのではないでしょうか。

パートナー企業との新たなビジネスを生み出すことで新たな収益源を増やしていく想定のようです。

また、2025年3月期の目標として、EPS1.5倍というものもあります。

KDDI 2025年目標
出典:KDDI 中期経営計画 (2020年3月期~2022年3月期の3ヵ年計画)

2019年3月期のEPSは259.10円でした。つまり、これの1.5倍となると388.65円となります。

EPS1.5倍を達成するために必要なことは単純に利益を1.5倍にするか自社株買いをして発行株式数を減らすことになります。

今から利益を1.5倍にするのは年率10%近い成長が必要になりますが、来期予想はそのようになってもいないので、かなり難しいことがわかります。

そうなると、自社株買いに期待がかかりますね。

ちなみに、今から2025年3月期に経常利益が8000億円と仮定すると約3億株の自社株買いが必要になります。8000億円はコスト削減の1000億円と売上の伸びに対する利益分を予想で少し足しています。

経常利益が9000億円まで伸びれば自社株買いはなくても大丈夫になります。

掲げた目標に対する数字としてはこのあたりを見ておくといいかもしれません。

また、EPSが388.65円になったときの株価は現在のPER10倍のままを基準とすると

株価=PER10倍 ×EPS388.65円 = 3886.5円となります。

ここ2020年のPER推移は10~13倍なので2025年の株価は目標が達成出ていれば3886.5円から5052円あたりまでが期待できます。

実際に達成できるとかなり株価も期待できそうですね。

携帯料金引き下げの圧力が懸念

KDDIの唯一の懸念としては国からの携帯料金引き下げ要求です。

2018年に総務省から携帯料金は4割下げる余地がある、という発言があり株価は大暴落しました。

楽天の参入も発表され、一時は2500円を切る場面もあり凄まじい下げ方をしました。携帯キャリアの大手は寡占状態であり、料金も少しづつ高くなっていったのでここに切り込みが入るとかなり収益に影響が出ることが予想されます。

現在、値下げ発言をした菅官房長官が総理大臣のなろうとしています。

菅さんが総理になった場合にどうなるかわからないのが不安材料ではあります。

ただ、2018年に値下げについて言及されてから結局ほとんど何も変わらなかったので今後もそんなに大きく変わることはないんじゃないかと個人的には思っています。

まとめ:KDDIは業績が好調で株主還元にも積極的な会社

KDDIについてまとめていきました。

KDDIは業績も好調であり、株主還元にも積極的な会社です。中長期的な持っていてもいいのではないかと思っています。

また、2025年にはEPS1.5倍も掲げているので配当と値上による利益の両方を狙える株だと思っています。

株価が3000円くらいなので単元で買いづらい方はネオモバも試しては見てはいかがでしょうか。1株から買えるので長期的にナンピンが出来ますよ。

KDDIの今後に期待したいですね!

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